- 2019.10.5
- GLA中京本部便り
幼い頃に患った病が原因で聴覚を失い、障がい者として無音の世界で生きることを余儀なくされた松橋さん——。かつては、「耳さえ聞こえれば」と自らの境遇を恨み、憤りと諦めの気持ちを抱えながら他人と関わることを避けてきた人生だったと語られます。
その松橋さんにとって高橋佳子先生との出会いは、人生が180度変わるほどの大きな転換点であったと言います。「魂の学」を学ぶ中で、「私は多くの人のまごころの上に生かされてきた」という深い感謝と、「聴覚障がいの人生にも意味があった」「もう一度、人生を生き直したい」という想いが訪れます。そして、「耳が聴こえない人生だったからこそできることがある」と、母校の講師として積極的に後進の育成に努めるようになり、学校や企業などで講演活動を行う等、新たな人生の扉を開いていったのです。
講演の終盤、「聴覚障がいが不幸なのではなく、聴覚障がいを不幸だと思う心こそが不幸だった」と語る松橋さんの言葉は、参加した1人ひとりの中に力強く響きました。
講演終了後、松橋さんご夫妻を囲んで歓談のときがもたれ、会場は大いに賑わいました。
松橋さんの実践は『運命の逆転』(高橋佳子著 三宝出版)や『耳の聞こえない私が講演をする理由』(松橋英司著 三宝出版)に紹介されています。ぜひ、ご一読ください。
参加者の声
●魂の感覚が引き出されました
私は歌を生業にしていますが、本日の講演をお聞きして、音が聞こえることや声が出せることは、当たり前ではなかったことに気づかされ、「自分はなんて欲が深かったのだろう」と思いました。魂の感覚を引き出していただいたような素晴らしい講演会でした。感謝しています。 (20代女性)
●心のバリアを取り除けば人生が変わる
同じ聴覚障がい者として、共感できる部分が多々ありました。障がいそのものが、不幸ではなく、心のバリアを取り除けば大きく人生が変わるということを理解することができました。 (30代男性)
●私も本当に幸せを生きたい!
松橋さんにとって「耳さえ聴こえれば」ということが、私にとっては別の「〇〇が△△だったら」に置き換えられるように感じられました。誰の中にも人生を縛っている心があるのではないかと思います。その心から自分を解放し、本当の幸せを生きたいと思いました。 (30代女性)