「小児在宅医療のフロントを拓く――子どもたちを『魂』の存在として受けとめる」
9月11日(日)、GLA中京会館を発信拠点として今年第1回目のシリーズ「魂の学」実践講演会(講演者:前田浩利さん[小児科医] 演題「小児在宅医療のフロントを拓く――子どもたちを『魂』の存在として受けとめる」)が開催され、インターネットライブ中継を通して全国・海外で6000名を超える方が参加しました。中京会館においても500名の方が参加され、会場は熱気に包まれました。
小児在宅医療の第一人者である前田浩利さんは、かつて、現代医学では治すことができない重い病を抱えた子どもたちを前になすすべなく、深い絶望と無力感の中で苦しんでいたと言います。しかし、高橋先生が提唱される「魂の学」を学び、実践し、余命幾ばくもない子どもたちとの様々な出会いをとおして、「たとえ治せなくても、子どもたちの心を癒すことができる」との確信に導かれてゆきました。
さらに、医療的な支援を必要とする子どもたちが病院から自宅に帰っても、十分に在宅治療を受けることができるようにと、懸命に行政に働きかけ、昨年9月には「医療的ケア児支援法」が成立。重い病を抱えた子どもたちとその家族を支えるための社会的な仕組みを整えていったのです。
まさに小児在宅医療のパイオニアとして幅広い展開をしながら、子どもたちを魂の存在として受けとめ、たとえ短い人生であっても、子どもと親御さんが「出会えてよかった。生まれてきて本当によかった」と心から思える医療を実践している前田さん――。その切実で子どもたちの命と向き合い続けたからこその確信に満ちた言葉は、参加者の心に強く響き、会場が深い感動に包まれました。
講演会終了後は、講堂に多くの方が集まり、感動冷めやらぬ思いを語り合っていました。前田医師も各テーブルを回り、熱心に参加者の思いに耳を傾け、丁寧に出会ってゆく姿が印象的でした。
前田さんの講演会は、10月10日(月・祝)にも開催されます(GLA総合本部本館からGLA各本部・ターミナルに中継)。
皆様のご参加を心よりお待ちしています! 詳しくは⇒コチラ
なお、前田さんの実践については、高橋佳子著『2つの扉』の第1章、および『1億総自己ベストの時代』の第1章に詳しく紹介されていますので、ぜひ、お読みください。