- 2018.7.3
- GLA中京本部便り
6月10日(日)、許斐博史さん(重症心身障害児施設「中川の郷療育センター」施設長)による「魂の学」実践講演会がキッセイ文化ホール(長野県松本市)で開催され、約150名が参加されました。
冒頭に高橋佳子先生と許斐さんとの対話映像が放映された後、許斐さんが登壇し、講演をされました。
かつてハーヴァード医科大学などで難病研究に従事し、将来を嘱望されていた許斐さんは、ある日、突然、研究職を捨て、発達障がいを持つ子どもの医療現場に飛び込みます。しかし、どんなに手を尽くしても治らない患者さんたちを前に悩み苦しみ、ときに自暴自棄になるときもあったと言います。
転機は、高橋先生、「魂の学」との出会いとともに訪れました。
「人間は魂の存在」という原点からすべてを見直し、スタッフとの関わり方もまったく変わってゆく中で、患者さんを魂として受けとめ、癒やし、支えてゆく新たな医療を切り開いていった歩みを力強く語られました。
講演が終わると、会場からたくさんの質問が寄せられ、許斐さんはその1つ1つの質問に丁寧に答えてゆかれました。
プログラム終了後も、許斐さんは参加者1人ひとりとの個別の相談に応じ、その出会いは数時間に及びました。
また、会場では茶話会が開かれ、多くの方々が温かい歓談のひとときを過ごしていました。
参加者の声
子どもや周りの人と接するときなど、相手の魂を感じながら接することを大事にしてゆきたいと思いました。(50代女性)
初めて参加させていただきました。「愛をもって人と関わることが大切!」と感じました。(50代女性)
大変参考になりました。私も精神障がいの息子と暮らしています。13年経過して、やっと話せる状況になりました。さらに思いやりを持って歩んでゆきたいと思います。(60代男性)
認知症の方のお世話の仕事をしています。不穏になったり拒否されたりするとき、時間をかけることができず、流れ作業のようなお世話になってしまっていたのですが、許斐先生の話を聞いて、今後どうすればよいか、道が開いたように感じました。(40代女性)